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那覇市の岩山『三文殊』は『三人寄れば文殊の知恵』と関係があるのか

2017/07/27

 

那覇市辻に、『三文殊(さんもうじ)』という場所があります。

一見なんの変哲も無い公園の中央にちょっとした岩山があり、その岩山自体が三文殊の本体です。

遠目にはわかりませんが、近くで見てみると岩の一部が御嶽になっています。

 

※御嶽とは

『うたき』と読む。
ざっくり言うと沖縄に昔からある聖域のこと。
神様が住む場所である場合や、昔の人の骨が埋まっている場所である場合など、役割は御嶽によって違う。
御嶽は沖縄中の至るところにあり、まじでローソンの100倍くらいの数がある。
しかし隠しアイテムでもあんのかってくらい見つかりにくい場所に隠されていることが多く、付近の住民以外には知られていない御嶽も数知れないため、県内にある御嶽の正確な数は不明。
観光地としては南城市の斎場御嶽(セーファーウタキ)が有名。

 

 

岩山に上ってみると、公園全体を見渡すことができました。

建物が無い部分にはゴツゴツとした岩が突き出していますが、これはこのあたりが海だったころの名残だと思われます。

このあたりは戦前まで海だったため、この岩は海に浮かんでいた島の一部だったのだと思われます。

その証拠に、岩肌には波に削られたような跡を確認することができました。

 

 

なぜこの岩山が三文殊と呼ばれるようになったかについては、公園内の案内板に答えがあります。

案内板にはこのように書かれていました。

 

サンモウジ(三文殊)の話

「南島記事外篇」(西村捨三著/1886年)によると、18世紀を代表する学者・教育者「程順則(名護親方寵文)」、大政治家「蔡温(具志頭親方文若)」、そして「スグリ山田」と呼ばれた「山田親雲上」の三人の賢人が、琉球のことを語りあった場所なので「三文殊」と呼ばれるようになり、いつしかそれが「サンモウジ」という地名になった。という言い伝えが記されています。しかし、「三孟子」、「沙帽瀬」、「烏帽子?」などとも記されている史料もあり、別のお話が伝わっていたかもしれませんが、今となってはわからなくなっています。

 

ちょっと難しいですね。

琉球王国時代の士族の称号である「親方(うぇーかた)」「親雲上(ペーちん)」などの言葉が混ざっているので、県外の方やユーゴスラビア出身の方には読みづらい文章になっています。

一応、僕がもうちょっと分かりやすく説明し直しておきました。

 

サンモウジ(三文殊)の話

すげー偉い人が三人そろって会議した岩山。
っていう説があるけど、ぶっちゃけ諸説あるからわからん。

 

要するにこうゆうことですよ。

「程順則(ていじゅんそく)」、「蔡温(さいおん)」、「山田親雲上(やまだぺーちん)」ってのは、琉球王国時代の偉い人たちです。

琉球史においては、だいたい「吉田 松陰」、「井伊 直弼」、「福沢 諭吉」くらい偉い人たちになります。

 

そのくらい偉い3人が、一同に会したサミット会場とも呼べるのがこの岩山だと言うのです。

想像してごらんよ。吉田 松陰、井伊 直弼、福沢 諭吉が、その辺の岩山に座って日本の未来について語り合う姿を。激アツだよね。

『【速報】ウチの近所に偉人いたwww』っていうまとめ記事が世界中を駆け巡りますよそんなん。

程順則、蔡温、山田親雲上の3人が集まって会議をするということは、当時の琉球人にとってそれくらいスゴイことだったわけです。

 

『三人寄れば文殊の知恵』という言葉がありますが、まさにこの岩山はその言葉から名付けられたというわけです。

本来は『凡人でも三人集まれば素晴らしい考えが浮かぶ』という言葉ですが、かつてここに集まっていたのは琉球を代表する天才たちだったのです。

天才3人がここに集い、琉球の未来について語り合ったことで、何か素晴らしい考えは浮かんだのでしょうか。

今となっては『【朗報】すげぇいいこと思いついたwww』みたいな史料が残されていない以上、真実は定かではありません。

 

 

どうでもいいけど、ここの公園の看板の態度が悪くてちょっと笑いました。

いきなり『お い』って上から目線で語りかけてくる看板なんて指名手配犯を探すやつくらいしか見たことがありません。

 

ちなみに現在三文殊がある場所は、沖縄県最大の風俗街になっておりまして、あまり治安の良い場所とは言えません。

公園の周りには朝から多くのキャッチが歩き回っており、隙を見せればまぁまぁ強引に風俗店に誘われます。

 

ちなみに僕も、三文殊を探してうろついていたところを風俗店のお兄さんに声をかけられました。

『お店探してる?』と聞かれたので違うと答えたのですが、『じゃあ何探してるの?』と聞かれて答えに詰まりました。

この日の僕は、その辺にある岩場の裏とかを探って御嶽とか無いか探して5時間ほど歩き回っていたので、なんなら風俗店を探している人よりも変質者レベルが高かったのです。

『あっ、なんて言えばいいのかな、岩とか探してます。お墓とか』って言ったらそこそこ気持ち悪そうな目で見られました。

でも最終的に『がんばってね』と言われたので、よかったです。なにもよくない。

 

 

それでは最後に、三文殊の基本情報です。

名前 三文殊(さんもうじ)
タイプ 史跡/御嶽
住所 沖縄県那覇市辻2丁目‐26(三文殊公園内)
電話番号 --
入場料 無料。
定休日 年中無休
営業時間 見学自由

※ただ、下手な時間に行くと風俗のキャッチの餌食

所要時間 5分
駐車場 無し
マップ [map addr="26.218325, 127.669466" "width="100%" "height="300px"]
トイレの綺麗さ 無し
服装 オールOK。
キャッチフレーズ --
観光客へのオススメ度

わりとマジで治安がアレなので行かないほうがいいと思う。

地元民へのオススメ度

よほど史跡とか遺跡が好きな人向け。

ディープスポット度 ☆☆☆☆

街中にあるけど忘れ去られているタイプの御嶽。

接客 --
バリアフリー ×

岩山なので危険。

周辺の観光地 波の上ビーチまで車で5分

国際通りまで車で15分

備考 もし行くなら、辻側から行くよりも波の上側から行ったほうがキャッチに捕まらなくてスムーズ。

 

尚、この情報は記事作成時(2017年5月)時点のものであり、現在の情報と異なる場合がありますのでご注意くださいませ。評価に関しても管理人・昆布山葵の独断ですからあくまで参考までに!

それではまた!

 

全然関係ないんだけど、この記事書いてる間『チュルリラ・チュルリラ・ダッダッダ!』ってずっと頭ん中で流れてた。

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