沖縄名物図鑑

ゆし豆腐とは何か

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今日はゆし豆腐のご紹介です。

沖縄県において、ゆし豆腐は沖縄そばやゴーヤーチャンプルーと同じくらい県民に愛され、かつ消費量も高い郷土料理なんですが、これが意外に知られていないようです。

この記事を書くにあたって、先週一週間で30人の観光客の方に『沖縄でゆし豆腐を食べましたか?』と聞いてみたのですが(マジで)、うち16人がゆし豆腐を知りませんでした。

沖縄観光に来ているという時点で、全員が沖縄そばは知っていた事を考えると、かなり低い知名度だと思います。

 

ゆし豆腐とは豆乳にニガリを入れただけで固めていない豆腐のことです。

ふつう、豆腐を作る時は、豆乳にニガリを入れた後、四角い型に流し込んで水分を抜き固めます。

ゆし豆腐の場合は、豆乳にニガリを入れた時点で完成という訳です。固めません。液状です。

 

もっと全国区の料理で例えれば、おぼろ豆腐というのが一番近い食べ物みたいですね。

おぼろ豆腐も、ニガリを加えたあと圧縮していない柔らかい豆腐ということで、製作工程はほぼ一緒ですね。

ただ、ゆし豆腐はそれより更に柔らかいです。

おぼろ豆腐が柔らかくて崩れやすい豆腐だとするなら、ゆし豆腐はすでに崩れた豆腐です。

おぼろ豆腐は豆腐そのものを食べますが、ゆし豆腐は汁物です。いわば濃厚な豆乳汁みたいなもんです。

固形物と汁物。食べ物としてのジャンルそのものが、おぼろ豆腐とゆし豆腐の違いと言えます。

 

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↑の写真は、ゆし豆腐に味噌や卵を加えて味噌汁にしたものです。

地域によってはこのように、ゆし豆腐を味噌汁の具として使ったりもします。

ただ、一般的には市販のゆし豆腐にだしの素と少量の塩のみを加えて飲む場合が多いかと思います。

味噌は入れないので、その場合のゆし豆腐は真っ白です。色はつきません。

 

 

ここでちょっと豆知識。

味噌汁にせよ、お吸い物にせよ、基本的にスープとしてしか食されることのないゆし豆腐ですが、他の料理に応用することもできます。

例えば、マーボー豆腐。

 

①市販のゆし豆腐をザルにあけ、水気を切ります。

②水気を切った豆腐に軽く火を通します。

③焦げ付く前に適量の水を入れ、市販のマーボー豆腐の素を入れます。

④とろみをつけて完成!

 

これだけで、簡単にゆし豆腐をマーボー豆腐にすることができます。

しかし普通の豆腐で作ると、これより7倍くらい美味しいマーボー豆腐が出来ます。

 

まぁマーボー豆腐には適しませんね。

『普通の豆腐が手に入らず、ゆし豆腐しか手元に無いけど、どうしてもマーボー豆腐が食べたい!!』っていう時にはやっていいと思いますが、そんな特殊な状況ってなかなかありませんしね。マーボー豆腐は普通の豆腐で作るがよいです。

 

あとひとつ、これはゆし豆腐ならではのレシピなんですが。

 

①ゆし豆腐を鍋に入れ、沸騰するまで温めます。

②ココアパウダーを大さじ5杯入れます。

③よくかき混ぜてから、すりおろしたショウガとニンニクを入れます。

④はちみつを加え、とろみがついたら火を止め、チョコレートを入れて溶かします。

⑤粗熱をとってから冷蔵庫に入れて固めたら完成!

 

これだけで、なんかマズイ物体が出来ます。

やらないほうがいいと思います。マズイので。

 

ゆし豆腐は普通に飲んだほうが一番美味しいってことですね。

県外ではなかなか手に入らないゆし豆腐ですが、沖縄ではほとんどのスーパーマーケットや食堂で販売されています。

ぶっちゃけ、観光客の中には沖縄そばを食べてマズイと思う方がかなり多いみたいなのですが、それでも旅行コースでやむを得ず沖縄そば屋さんに入らなければならなくなった時、そのお店のメニューにゆし豆腐そばというのがあれば、そっちを食べてみてください。

麺は沖縄そばと同じですが、スープがゆし豆腐に変わるので食べやすくなると思いますよ!

 

 

[冷蔵] おばー自慢のゆし豆腐 500g

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