OKINAWAコラム!

沖縄県総合運動公園の鯉は今でも全滅したままなのか見に行ってきた

沖縄県って異常に暑いことでお馴染みなんですけど、2017年の夏は特に暑かったんですよ。
常に湿度が高い沖縄では家の中はクーラーつけてないと釜茹でみたいになりますし、外出すると太陽光で素焼きになるしで大変だったんです。
誰が食べようとしてるのかわかりませんが、リアル注文の多い料理店状態ですよ。

画像:ゾウリを履いて1時間外出したらこんがり焼けた僕の足。

 

それだけ暑かったもので、今年の夏は衝撃的な事件が起こりました。

『公園の鯉が暑すぎて全滅』

という、ウソみたいなニュースが紙面を賑わせたのです。

全滅したのは、沖縄本島中部に位置する沖縄県総合運動公園の池に住んでいた鯉たち。
かつてここにはうじゃうじゃ居すぎて気持ち悪いと評判になるほど大量の鯉が住んでいました。
沖縄県総合運動公園の鯉は『人間はエサをくれる生き物』だとわかっていて、人間が池の横を通るだけでタテ泳ぎして口を構えて待つという面白い生態を持っていました。

そんなキモカワな鯉たちは県内ではかなり有名だっただけに、全滅の一報に驚かされた沖縄県民もかなり多かったはずです。
あの鯉たちは沖縄県総合運動公園のマスコットキャラクター的なところがありましたからね。
暑すぎてふなっしーが枯れた』って言われたくらいの衝撃ですよ本当に。

 

画像:かつて鯉たちが生息していた『望水亭』横の大きな池。

 

事件が起こったのは2017年8月2日。
早朝の6時ごろ、公園の職員が池に浮いている鯉の死骸を確認したことから始まりました。
数匹程度が死んでいるのはさほど珍しくもないことですが、この日に見つかった死骸の数は実に1000匹以上
池を覆い尽くすようにビッシリと鯉の死骸が浮かぶ地獄絵図が展開されていたのです。

あまりに数が多すぎて死骸の除去作業も難航し、公園に子供たちが遊びにくる時間になっても鯉は浮いたままだったといいます。
『池の鯉たちに餌をあげるぞ~!』とテンションMAXでやってきた子供たちは、さぞビビったことでしょう。

見た目の地獄絵図っぷりもさることながら、時間が経つにつれてどんどん気温も上昇し、鯉が腐敗して強烈な臭気が立ち込めたという話もあります。
僕この日ちょうど徒歩で寿司買いに行ってたので覚えてるんですが、確かに8月2日は地獄のように暑くて僕の足が焦げ付いたのを覚えています。(画像1枚目
買いに行った寿司も帰宅するまでに太陽光で熱通っちゃって、マグロが自動的に炙りマグロになってましたからね。マジで。

鯉の大量死について、最初は池の水質悪化やコイヘルペスウイルスが疑われました。
しかしその後の調査の結果『暑すぎた』というシンプルな原因で全滅したことが明らかになっています。
陸上の暑さもさる事ながら、この日の池の水の温度は35度を上回っていたということで、鯉たちは巨大な鍋で茹でられたも同然の状態だったわけです。

そんなわけで死んでしまった鯉たちは、数日をかけて池から撤去されました。
回収された死骸は、2トントラックで5台分の量になったそうです。

 

 

とまぁ、そんなわけでやってきました沖縄県総合運動公園
鯉の大量死事件が起こった8月2日からちょうど3ヶ月ほどが経過した現在、池がどのようになっているのかを調査してみました。

ニュースでは『全滅』と言われていましたが、鯉って凄い生命力の強い生き物じゃないですか。
それに『1000匹以上が死んだ』とのことでしたが、前にここの池を見たときは12億匹くらい鯉がいたような気がするんですよ。(個人の感想です)
なので、なんやかんやで生き残っている鯉もけっこういるんじゃないの?ということを確認しに来てみました。

 

 

まずやってきたのは望水亭という建物。
件の池の入口に建っている、いわば管理センター的な役割を持つ建物です。

この池はかなり広くて、足こぎボートに乗って遊覧することができるのですが、そのボート乗り場となっている建物でもあります。
休日ともなれば、建物の入口まで行列ができるほどの人気スポットです。

 

画像:望水亭の真横の水面。

 

まずは望水亭のすぐ真横を確認してみましょう。
…たしかに、今まで大量にいたはずの鯉の姿は1匹も確認できません。

今までは望水亭の横が一番鯉が多いポイントだったんです。
望水亭で鯉のエサが売られているので、それを目当てに集まってくる鯉がビッシリと泳いでいたんですが…
エサを投げてみても、鯉が集まってくる様子はありませんでした。

ちらほら泳いでいるのは、テラピアと呼ばれる外来魚です。
もともと沖縄に食用として持ち込まれた魚で、現在は沖縄本島内のどこの池や川にも生息している外来魚です。
ブラックバスの沖縄県バージョンといったところでしょうか。

テラピアに関しては当サイトで以前書いた記事がありますので、詳しくはそちらをご覧下さい。
→【OKINAWAコラム】テラピアという魚

 

画像:亀の頭がピョコンと出ている様子。略して亀t…

 

少し離れたところに亀の姿を確認することができました。
頭の横に赤いラインが見えるので、ほぼ間違いなくアカミミガメでしょう。

こちらもテラピア同様、どこの池や川にでもいる外来生物ですね。
亀も水温が30度を超えると弱るはずなのですが、彼は35度の猛暑にも耐え抜いたのですね。
そう言われてみてみると、なんだか歴戦の戦士みたいな顔つきをしている気がします。

ちなみにこの日、確認できた亀はこの1匹だけでした。
ニュースでは取り上げられていませんでしたが、亀もけっこう減ってしまったのかもしれません。

 

画像:望水亭から離れた場所。

 

望水亭からもう少し離れてみました。
この場所には鯉の姿があるのでしょうか…?

 

画像:なんでこんなにテラピアは生き残ってるんだ。

 

残念ながらここにもテラピアしかいませんでした。
しかしこの時点で気づいたのは、テラピアのサイズがだいぶ小さいということです。

テラピアは体長30cmを軽々と超えてくる魚なのですが、この日見かけたテラピアはほとんどが10~20cm未満といったところでした。
もっと巨大なテラピアが街中の河川でも普通に見られるので、ここに住んでいるテラピアは平均サイズがかなり小さいといってよいでしょう。
もしかすると大きなテラピアはあの日の暑さで全滅してしまい、たまたま生き残った卵やら狭いところに潜んで助かった稚魚が生き残ったのかもしれません。

 

画像:墜落したラピュタ。

 

池の中心部あたり、大木が地面ごと倒れているポイントにきました。
確かに先週は台風が来てましたけど、何も地面ごと吹き飛ばなくても…

しかし、この大木が魚たちの隠れるポイントになっている可能性があります。
釣りをする人ならわかると思いますが、こういうところって釣れるんですよね~。
僕の場合、そんなことを考えながらルアーを投げて根がかりしてテンションが下がるだけなんですが。

 

画像:テラピアの宝庫。

 

画像が寄ってなくてわかりにくいんですが、結局ここにもテラピアしかいませんでした。
木の周りを見てみると案の定魚たちの隠れ家になってましたが、テラピア以外の魚の姿は見られません。

結局この日、池の中に鯉の姿を確認することはできませんでした。
『全滅』というのはさすがに大げさだろうとタカをくくっていたのですが、その言葉に偽りはなかったようです。

今後、また鯉を入れて育てるのか、このままテラピアパラダイスとして運営していくのかは沖縄県総合運動公園の判断しだいです。
テラピアしかいない池はやはり寂しすぎるので、何か対策をとってほしいところではありますね。
せめて『鯉のエサ』は売られているのに鯉が居ないっていう状況はなんとかしてほしいものです。

いっそのこと、鯉よりもインパクトのある魚を入れてみても面白いかもしれませんね。
どうせ鯉もテラピアも外来魚なんですし、思い切ってピラルクとか、アリゲーターガーとか、そういうダイレクトな巨大外来魚が住む池にするのも面白そうです。
子供たちが遊ぶ池にいる魚としてはアバンギャルドすぎるけれども。

 



画像:ピラルクのイメージ。

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