沖縄名物図鑑

紅芋タルトとは沖縄を代表するベニイモンドリームなのである

北海道の銘菓といえば『白い恋人』。
東京の銘菓といえば『東京ばな奈』。
福岡の銘菓といえば『博多通りもん』。

そんな感じで、各都道府県には代表的な銘菓があると思うんですよ。
『美味しさ』ってよりも『お土産に最適』という部分で他の追随を許さない一強的なお菓子が。

沖縄の場合、そのポジションにいるお菓子はおそらく『紅いもタルト』です。
みなさんも一度はお土産で貰ったり、沖縄土産として購入した経験があるんじゃないでしょうか?



紅いもタルトとは、紅芋のフィリングをタルト生地に詰め込んだお菓子です。
タルトといってもサクサクしているわけではなく、全体的にしっとりとした食感に仕上がっています。

かなり柔らかいので、激闘の後で奥歯が全抜けしたボクサーでも食べられると思います。
ただし奥歯が全抜けしたボクサーの方は紅いもタルト食べてないで歯医者に行くのがオススメです。

また、ゴローニャの硬さを100だとするなら、紅いもタルトの硬さは0.1くらいしかありません。
紅いもタルトは柔らかすぎて、コイキングに瞬殺されるほどの防御力しか持ち合わせていないのです。
今度の休日は紅いもタルトで甲冑を作ろうかしら』なんて考えている奥様もいらっしゃるかと思いますが、その装備ではアンノーン1匹倒せないのでやめたほうがいいと思います。

 



画像:ロードローラーで轢くと潰れるほど柔らかい。

気になるお味ですが、紅いもタルトはかなり優しい甘さをしています。
噛み締めれば甘味を感じるといった程度で、どちらかというと紅いもの風味を活かしているお菓子です。
素材の甘みが感じられる優しい甘さのお菓子がお好きな方には、かなりの好評を得ています。

ただし、もしもアナタが『お菓子は甘ければ甘いほど良い』と考えるフグオ型のジャンキーならば、紅いもタルトの味には少し物足りなさを感じるかもしれません。
そういった方は紅いもタルトのことはあきらめてクーピーの20倍くらい色鮮やかなアメリカのカップケーキとかを食べていてください。

和菓子なんかがお好きな方には受け入れられやすいかもしれません。
タルトとはいうものの、紅いもタルトはどちらかというとお饅頭なんかに近い味わいです。
それこそ、本格的なお茶会のお菓子として登場してもさほど違和感がないと思います。

 


画像:『今日のお茶菓子は紅いもタルトどす』

紅いもタルトが誕生したのは、1986年ごろのことでした。
当時、沖縄本島中部の読谷村で営業していた小さなお菓子屋さんが「読谷村の村おこし」として、読谷村の特産品である紅芋を使ってタルトを作ったのがきっかけでした。

最初は小さなお菓子屋さんの看板メニューだった紅いもタルトは何故かビビるくらい売れ、地元の人だけでなく観光客にも評判になっていきました。
紅いもタルトが売れすぎた結果、小さなお菓子屋さんは『有限会社ポルシェ食品』という巨大お土産メーカーに進化を遂げたのです。

それからも紅いもタルトの勢いはとどまるところを知らず、いつしか沖縄を代表するお菓子として知られるようになっていきました。
それまで沖縄土産の定番はサーターアンダギーやちんすこうでしたが、今や沖縄県内に紅いもタルトより売れるお土産はないといっても過言ではないでしょう。

製造元であるポルシェ食品はいつしか社名を『御菓子御殿』に変え、まさに御菓子で築いた巨大御殿を県内各地に建造するようになりました。
沖縄観光の経験がある方ならご存知かと思いますが、御菓子御殿ってマジで『お土産屋さん』なんてレベルじゃなくてただの城ですからねあんなの。

前に御菓子御殿の社長がテレビに出演してたんですが、めちゃくちゃゴージャスな貴金属を身につけてクレヨンしんちゃんに出てくる大富豪みたいになってましたからね。
紅芋という素朴な素材で人はここまで成功できるのか…と見てて感動すら覚えました。まさにベニイモンドリーム。

 


画像:もはや城。

ちなみに紅いもタルトはそのまま食べても美味しいんですが、他にもオススメの食べ方があるんですよ。
沖縄土産として紅いもタルトをもらったら、ぜひ試してみてくださいね。

一番手軽なのは、冷蔵庫で冷やしてから食べるという方法です。
好みにもよりますが、だいたい1時間くらい冷やしてから食べるとひんやりとしてアイスっぽくなるので美味しいです。
冷凍庫に入れてしまうと固まりすぎて食べづらいので、冷蔵庫のほうに入れましょう。

 


画像:完全に冷やし過ぎた紅いもタルト。

逆に、温めてから食べるのも美味しいです。
オーブントースターで数分間焼いてから食べると、焼き芋のようなほっこりとした食感に変化します。
もともとお芋ですから、焼くという調理方法との相性が悪いわけがありません。

『冷やす』か『温める』か、どちらを選ぶかはアナタのお好み次第です。
どちらもオススメの食べ方なので、できれば両方とも試して食べ比べてみて欲しいですね。

これは余談なんですが、紅いもタルトにラー油とお醤油を数滴垂らし、たっぷりとケチャップを塗ってから食べると不味いのでやめたほうがいいと思います。

 



画像:紅いもタルトとの相性は意外と最悪!

本日は紅いもタルトについて詳しくご説明してきましたが、紅いもタルトは普通にネットショップでも購入できます。
ここが残念っちゃ残念なポイントではありますよね。

どうせ沖縄に来るなら、沖縄にしか売られていないお土産を買いたいところじゃないですか。
でも紅いもタルト、普通にAmazonに売ってるんですもん。

→Amazonの紅いもタルト販売ページ

まぁ、東京ばな奈も、白い恋人も、黒い恋人も、大抵のお土産はネットショップで注文できる時代になってしまってるんですけど。
ネットショップで買えるお土産ってなんか有り難みがありませんね。

その土地に行くしか購入する方法が無いってお土産のほうが、わざわざ旅行にいった甲斐があるんですけどね。
お土産で買うっていうか、もはや普段のおやつとして買いたいって方にはありがたいかもしれませんけど。

せめて紅いもタルトも、沖縄県内で購入したときにしか無い購入特典とかつけて欲しいものです。
紅いもタルト1個につき具志堅用高に1発殴ってもらえるとか。具志堅用高のアフロを1本もらえるとか。次のAKB総選挙で具志堅用高に投票できる権利とか。

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