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落平 (ウティンダ) ~iphooooooone!~

那覇市奥武山セルラースタジアムの道向かいに、こんもりと繁る山のような森のようなものがあります。

スーモ君の群れかな?と思われがちですが、ここは落平(ウティンダ)という場所です。

 

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スーモ君でもモリゾーでもキッコロでもない。

 

今では近づく人も少なくひっそりとした佇まいですが、1500年~1900年ごろまでは落平に琉球王国各地から、いや、日本や中国といった他国からも多くの人が集まってきていました。

当時の様子を伝えた文献には、『落平には我先にと人が集まり、朝から晩まで口論が絶えなかった』とあるほど。

超人気スポットです。どうしてこんな場所に、そんなに多くの人々が集まっていたのでしょうか。

iphone6sでも売ってたのでしょうか。いえいえ、実はこの当時、iphone6sは発売されていませんでした。

落平に並んでいた人たちはiphone6sを求めてやってきた訳ではなかったのです。

 

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こんな勢いの無い水が石を削ってるあたりに歴史を感じる。

 

落平に人が集まってきた理由…

それは、落平から水が豊富に湧いていたからでした。

人々は、iphoneではなく水を求めて集まってきていたのです。

 

今でも、ペヤングの湯切り水くらいのチョロリズムで水が流れているのが確認できます。

周囲の開発工事が進み、水脈が変わってしまったことで1957年以降は写真のように少量の水しか湧かなくなっています。

しかしかつての落平は『落平瀑布(落平の水の湧きっぷりマジ滝の如しウケる)』と呼ばれるほど大量の水が流れており、1800年代後半には落平で大きなタル2~3個分の水を汲み、天秤棒に担いで売り歩く、という商売が繁盛していたのだそうです。

 

しかしここでまた一つ疑問が…

いくら豊富に湧くといっても、落平から湧いていたのは普通の水です。

特別おいしい水だった訳でも、超神水みたいなパワーのある水だった訳でもありません。

それなのに、どうして多くの人々はわざわざ落平で水を汲んだのでしょうか?

ただ水が飲みたいだけなら、その辺の井戸とか湖とかで汲めばいいじゃん。って話ですよね。

もしかして、水と一緒にiphone6sも湧いてたんじゃないの?皆さんがそう思ってしまうのも無理はありません。

(従来より見やすくなったディスプレイに加え、大容量のデータ、バッテリーもより長持ちに、操作性も抜群と話題でさらに使いやすく高性能に進化した)iphone6sが水と一緒に湧いてたんじゃないの?とそう思ってしまう皆さんの気持ちは、よくわかります。しかし、違うんです。

 

iphone6sが湧いていたわけでもないのに、落平の水に人々が集った理由は、当時と今の那覇市の地図を見比べてみればわかります。

 

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こちらが、現在の那覇市の地図。赤い点が、落平のある場所です。

こうして見ると、わざわざ落平まで行かなくても、近くに井戸でもありそうな感じがしますね。

しかし、同じ場所の300年前の地図を見てみると…

 

300nenmaenoutexinda

 

落平の周り、ほぼ海です。

実は現在の那覇市は、もともと無数の小島が浮かぶ海上だった場所を埋め立てて出来た町なのです。

当時は落平も小島の一つでした。

 

琉球王国の貿易港として栄えた那覇市ですが、もともと海なので、井戸からは塩水が出ることが多く、那覇港に乗り入れる船乗りたちは深刻な水不足に悩まされていました。

そんななか、なぜか落平からは大量の真水が流れていたので、船乗りたちは水を汲むために落平にやってきたのです。いわば、那覇市を行き来する船乗りたちにとって、落平は重要な補給拠点だったわけですね。

 

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現在の落平をよく見てみると、下の方が窪んでいるのがわかります。これは、落平が小島だった頃、海水に侵食された痕跡です。

また、染み出した水が岩のくぼみなどに溜まっているのですが、ここをよーく見ると、小さな魚やカニが住んでいます。

もしかしたらこれも、海だったころに住んでいた生き物の子孫かもしれません。

 

今はもう当時の喧騒はありませんが、こうした歴史の痕跡を眺めていると、落平に集まっていた人々の活気や熱気が、感じられる気がします。彼らは今、天国で落平を見ながら微笑んでいるのかもしれませんね…

 

 

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まるで当時の人が見守ってくれているような気がスティーブジョブズ。

 

 

それでは最後に、落平(ウティンダ)の基本情報です。

名前 落平(ウティンダ)
タイプ 史跡/自然
住所 那覇市山下町18地内
電話番号 --
入場料 無料。
定休日 年中無休
営業時間 見学自由
所要時間 10分
駐車場 無し
マップ [map addr="26.202570, 127.671958" "width="100%" "height="300px"]
トイレの綺麗さ 無し
服装 オールOK。
キャッチフレーズ --
観光客へのオススメ度 ☆☆

すごい地味ですが、他の観光地に近いのでついでに見学してみても。

地元民へのオススメ度 ☆☆

町中だし、ちょっとくらい思いを馳せてみても。

ディープスポット度 ☆☆☆

すごい町中だしけっこう巨大なのに、ほとんどの人が落平を知らない。

接客 --
バリアフリー

駐車場はありませんが、最寄りの駐車場に停めて見学するぶんには問題ないかと思います。

周辺の観光地 がじゃんびら公園まで車で10分

識名園まで車で15分

備考 この周辺には、落平以外にも元々小島だったであろう跡がけっこう残っていて見つけると楽しい。

 

尚、この情報は記事作成時(2016年1月)時点のものであり、現在の情報と異なる場合がありますのでご注意くださいませ。評価に関しても管理人・昆布山葵の独断ですからあくまで参考までに!

 

 

特に落平と関係ありませんが、300年前の那覇市と同じ地形で、現在の那覇市の地図を作ってみました。

 

300nengononaha

↑現在の那覇市

 

300nengononahamosimo

↑全く埋めたてされなかった場合の那覇市

 

OK。マイホーム完全水没。

みんなの自宅は無事だったカナ?☆

 

それではまた!

 

 

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